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ハンターハンター王位継承戦の時系列を整理!414話クラピカだけ10日目説を徹底考察!

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今回は、「ハンターハンター王位継承戦の時系列を整理!414話クラピカだけ10日目説を徹底考察!」として記事をまとめていきます。

414話を読んで、どの場面がいつの出来事なのか分からなくなった人は多いはずです。

冒頭からルズールスの部屋と1009号室前の緊迫した描写が続き、そこから1014号室の長い会話へ切り替わった瞬間、話の温度もリズムも変わります。

実はこの後半部分だけ、2日ほど時間が巻き戻っているのではないかという見方が広がりました。

ここでは414話に出てくる時間帯を一覧で並べ直したうえで、10日目だと考えられる根拠を4つに分けて確かめ、その根拠に対する反論も整理します。

さらに、時間帯が変われば話の意味がどう変わるのか、最終ページのゴンとキルアは今いつにいるのかまで見ていきます。

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では早速、「ハンターハンター王位継承戦の時系列を整理!414話クラピカだけ10日目説を徹底考察!」をアップしていきます。

 

ハンターハンター|414話の時系列を一覧で整理する!

先に全体像を並べておきます。414話は場面ごとに時間帯が異なり、しかも一部には日付も時刻も添えられていません。

文章で順番に追うより、表で見比べたほうが噛み合わない部分がはっきりします。

下の一覧は、10日目説を採った場合の並びです。

414話の中だけを見れば時間が前後しているように見えますが、出来事の順に並べ直すと筋の通った流れになります。

この表を頭に入れておくと、以降の根拠がどこに効いてくるのかが掴みやすくなります。

時間帯 出来事 描かれた話
10日目 午前 念の講習会でロンギが素性を明かす 412話前後
10日目 昼〜夜 1014号室での長い話し合い 414話後半(説)
11日目 早朝 センリツからの手紙が届く 413話前後
11日目 クラピカがオイト王妃へ許可を求める 既出
12日目 14時前 ハルケンブルグの矢による鳴動 413話
12日目 14時10分 ルズールスの部屋でカンジドルが動く 414話冒頭
12日目 14時15分 1009号室への突入予定 414話前半

太字にした部分だけが確定していない箇所です。

他はすべて作中で示された時刻や、前後関係から動かせない出来事になっています。

 

12日目として確定している場面は?

414話で日付と時刻がはっきりしているのは、冒頭からの前半部分です。

ルズールスの部屋が14時10分、1009号室への突入予定が14時15分。

どちらも前回からの続きであり、特殊戒厳令の発令が目前という状況も一致しています。

この二つの場面は数分の差で並んでいます。

カンジドルが動き出したのとほぼ同時に、別の階層では突入の準備が整っているという構図で、同時進行で進む出来事を、時刻を示しながら切り替えていく描き方になっています。

そのうえで、この前半部分がしっかり時刻を示しているという事実自体が重要です。

示せる場面では示しているのですから、後半で示していないのは書き忘れではないと考えられ、省いたことに意味があると読むのが自然でしょう。

 

日付が示されていない場面は?

一方、1014号室の場面には日付も時刻もありません。

シマヌの告白から始まり、クラピカがビヨンドの呪いと本物のワブル王子の居場所という二つの問題を並べて説明していく流れが続きます。

ここで読者は、直前の12日目14時台という感覚をそのまま引きずります。

表示がない以上、前の場面と地続きだと受け取るのが普通です。

ところが読み進めると、その前提では説明のつかない部分がいくつも出てきます。

つまり、この場面の時間帯は読者が自分で判断するしかない作りになっています。

414話の分かりにくさの中心はここにあり、以降で扱う4つの根拠は、すべてこの空白を埋めるための材料です。

 

出来事の順に並べ直すと見えてくるものは?

表の順に読み直すと、414話の構成がかなり特殊なことが分かります。

もっとも後ろの出来事である12日目の突入準備を先に見せ、そのあとで2日前の話し合いに戻る形になっているためです。

この並べ替えには効果があります。

緊迫した場面を先に置くことで読者の緊張を高め、そのうえで落ち着いた会話を挟み、最終ページで思わぬ登場につなげる。

読み終えたあとに順番を組み直したくなる作りです。

そして順に並べ直すと、11日目にクラピカがオイト王妃へ持ちかけた頼み事の中身が、まだ描かれていないという事実も浮かび上がります。

表の空白が、そのまま今後の展開の余地になっているわけです。

 

ハンターハンター|414話は複数の時間帯が意図的に混在している?

王位継承戦が始まった当初は、場面が切り替わるたびに何日目の何時かがきちんと示されていました。

同時進行で多くの人物が動く以上、この表示がなければ追いきれないためです。

ところが最近は省かれる場面が増え、代わりに服の柄や小物といった細部が時間を示す役目を担うようになりました。

414話はその傾向がもっとも強く出た回です。表示があったりなかったりする状態が、かえって読み手を迷わせる形になっています。

 

冒頭のルズールスの部屋は12日目の14時10分

414話は、第7王子ルズールスの部屋から始まります。休憩室で寝ていた私設兵をカンジドルが手にかけ、そこへ足止め役として送り込まれたリッジが鉢合わせる、という流れです。

14時10分という時刻が示されており、前回から続く12日目の出来事になります。

ルズールスは部屋の外の動きを部下から聞き、戒厳令が来ると判断して準備を始めます。

薬の処分を命じ、上着を着て出かける支度を整えるところまでが描かれました。この判断の速さ自体が、後に別の考察を呼ぶ部分でもあります。

ここで読者は、12日目の14時台という時間感覚を持たされます。

冒頭でしっかり時刻を示された分、その感覚は強く残ります。後半まで引きずられる原因は、この丁寧な導入にあると言えそうです。

 

1009号室前の突入準備も同じ12日目

次に描かれるのが、ハルケンブルグの部屋である1009号室の前です。

ベンジャミンの私設兵であるウショウヒとチヤマシが、中への呼びかけに応答がないことを確認し、戒厳令の発令と同時に踏み込むと決めています。突入予定は14時15分でした。

この場面は、ベンジャミンが鳴動を感じ取って兵を送った流れと直接つながっています。

矢によるとみられる念の動きがあり、それを受けて1009号室へ人員が向かった、という順番です。

時間の流れとして迷う要素がありません。

ここまでで、414話の前半が12日目の14時台だとはっきりします。

緊張感が高く、次に何が起きるのかという意識で読み進める部分です。だからこそ、続く場面でも同じ時間が流れていると思い込みやすくなっています。

 

クラピカとオイトの場面だけ流れが違って見える

場面が1014号室へ移ると、空気が一変します。シマヌが王子の入れ替わりに気づいていたと打ち明けるところから始まり、ビルも交えた腰を据えた話し合いが続きます。

会話の分量が一気に増える部分です。

引っかかるのは、直前まで描かれていた緊迫感がまったく漂っていない点です。

数分後には戒厳令が発令され、私設兵が動き出す状況のはずなのに、長い説明と仮説の検討が続きます。時刻の表示もありません。

さらに会話の中身をたどると、412話でクラピカが部外者だと宣言した直後の流れを引き継いでいるように読めます。

その412話は10日目の出来事でした。ここから、この場面だけ2日前へ戻っているのではないかという見方が出てきたわけです。

 

ハンターハンター|クラピカの場面が出航10日目だと考えられる根拠は?

ここからは、414話後半の1014号室の場面がいつのものなのかを、4つの理由から絞り込んでいきます。

使うのは、絵の中に置かれた手がかりと、会話に出てくる情報の新しさ、そして逆に登場人物がまだ知らない情報です。

日付の表示がなくても、この3種類を組み合わせれば時間帯はかなり狭められます。

結論から言えば、出航10日目の昼から夜にかけての時間帯だと考えられます。以下、順番に確かめていきます。

 

理由① 赤ちゃんが412話の10日目と同じ服を着ている

最初の手がかりは、抱かれている赤ちゃんの服の柄です。414話のこの場面で身につけているのは水玉模様で、412話の10日目に描かれたものと同じだと指摘されました。

日付の表示がない場面でも、絵の中に置かれた手がかりから時間帯を絞り込めることになります。

この読み方が成り立つには、前提が一つ要ります。

赤ちゃんの服が日ごとに別の柄で描き分けられているかどうかです。

毎回違う柄なら、柄は日付の代わりに使えます。逆に同じ服を何日も着ているなら、この手がかりは意味を持ちません。

赤ちゃんは会話の中心に立つ存在ではなく、腕に抱かれているだけの場面がほとんどです。

それでも服の柄を変えて描くのは、相当に手間のかかる作業になります。手間をかけて描き分けているのなら、そこに役割があると考えるのが自然でしょう。

さらに細かい指摘として、この場面の背景に使われている柄まで水玉に近いという声もありました。

ただし背景は雰囲気を作るためのものですし、同じ号室の同じような場面であれば似るのは当たり前とも言えます。ここは強く押さない方が無難です。

そのうえで正直に言えば、この理由は単独では決め手になりません。

同じ柄だから同じ日だと言い切ることはできず、別の日に同じ服を着せた可能性も残るためです。あくまで他の理由を支える材料として扱うのが適切だと筆者は考えています。

それでも最初に挙げる価値はあります。会話の前後関係を追うのは骨が折れますが、絵を見比べるだけなら誰でもできるためです。

入口としてちょうどよく、しかも他の理由と同じ方向を指しています。その整合性に意味があります。

 

理由② ロンギとの契約を前提に話している

二つ目は、会話の中にロンギとの契約が当たり前のように出てくる点です。

クラピカとビルは、ビヨンドの呪いを解くためにロンギの能力を使えないかと話し合っています。

この能力を持ち出せるのは、ロンギが素性を明かして協力関係が生まれたあとに限られます。

ロンギがビヨンドの血縁だと打ち明けたのは、10日目に開かれた念の講習会の場でした。

ここでソエモノという存在が語られ、王子たちにかけられた呪いの話が初めて表に出ます。クラピカ側にとって、この情報がすべての起点になっています。

414話の会話は、この情報を前提にして進みます。呪いの発動条件が分からない、だからビヨンドに直接聞くしかない、という筋道は、ソエモノの存在を知らなければ組み立てられません。

会話の中身そのものが、10日目の午前より後だと示していることになります。

注目したいのは、この会話に説明の手順が省かれている点です。

ソエモノとは何かという前置きがなく、その場にいる全員が理解している前提で話が進みます。

情報を共有してから多少の時間が経っていると読めます。

一方で、まだ手立てが定まっていない段階でもあります。

呪いの条件を知る方法を探っている途中であり、結論には至っていません。情報を得てから間もない時期だと考えると、10日目の昼過ぎという位置づけはかなり収まりがよくなります。

ここまでで、この場面が10日目の午前より後だと確定します。ただし上限は決まりません。

ロンギとの契約は11日目にも12日目にも有効ですから、絞り込む力はここまでです。下限を引く役目を果たす理由だと言えます。

 

理由③ カチョウの死因を処刑によるものだと考えている

三つ目が、この記事でもっとも強い理由です。414話の会話でオイト王妃は、カチョウが命を落とした理由を、継承戦からの離脱が死に値する重罪だからだと受け取っています。

つまり処刑されたと考えているわけです。

ところが実際の原因は、船から出ようとした者を襲う呪いでした。

この事実がクラピカ側へ届くのは、センリツから手紙を受け取った11日目の早朝です。

手紙より前でなければ、この会話は成り立ちません。ここで上限が引けます。

もし手紙を受け取ったあとであれば、オイト王妃の心配の中身は変わっているはずです。

処罰されるかどうかではなく、船から出ること自体が命に関わるという話へ移ります。

理由②と合わせると、残るのは10日目の昼から夜にかけての時間帯です。

この理由がもっとも説得力を持つのは、414話の中でクラピカ自身が矛盾した仮説を口にしているためです。

セレモニーが始まったあとに王子が入れ替わり、船の外へ出ている可能性があるのではないか、という内容でした。

読者から見れば、この仮説は成り立ちません。継承戦が始まったあとに船を出ようとすれば命を落とすからです。

ところがクラピカは平然とこの可能性を検討しています。

自分を過信せず真実を早計に決めない人物が、こんな見落としをするとは考えにくいところです。

ここから考えられるのは、この時点のクラピカが船を出れば死ぬという事実をまだ知らないという見方です。

知らないからこそ、外へ出た可能性を普通に検討できます。矛盾に見えた部分が、時系列を入れ替えると一気に筋の通った描写に変わるわけです。

 

理由④ ハルケンブルグの鳴動に誰も触れていない

四つ目は、念の鳴動が話題に上らない点です。

12日目の14時前、ハルケンブルグの矢によるとみられる鳴動が船内で起きています。

ベンジャミンはこれを感じ取り、1009号室へ兵を送りました。もし同じ12日目なら、クラピカもこの鳴動を感じていたはずです。

鳴動は、船内の念能力者が広く感じ取れる規模のものとして描かれてきました。

クラピカは船内でも屈指の念能力者であり、常に周囲を警戒している立場です。オイト王妃と第14王子を守る役目を考えても、正体不明の念の動きを無視できるはずがありません。

もう一段深いのが、鳴動の主が誰かという問題です。ハルケンブルグは棺が運び込まれ、テロによる死亡者として扱われていました。

その状態で本人の念が動いたとすれば、継承戦の見通しそのものを組み直す必要が出てきます。

ところが414話のクラピカは、ハルケンブルグの状況にまったく触れません。

呪いの発動条件と本物のワブル王子の居場所という、二つの問題に集中したままです。警戒を強める素振りすら見せずに長い話し合いが続きます。

ただし、四つの中でこの理由がもっとも揺れやすい部分でもあります。

会話の中でオイト王妃がハルケンブルグをすでに失われた存在として口にしている、という指摘が出ているためです。

もしそう読めるなら、死亡が伝わったあとということになります。

さらに、鳴動に触れなかっただけという読み方も否定できません。

触れていないことは、起きていないことの証明にはならないためです。単独では成立しにくいものの、他の三つと同じ方向を指している点に意味があります。

四つ揃って初めて説得力が出る形です。

 

ハンターハンター|クラピカが出航10日目時点で知っていること・知らないこと

10日目説を採ると、クラピカ側が持っている情報と持っていない情報の線引きがはっきりします。

この線引きを押さえておくと、414話の会話でなぜあの仮説が出てきたのか、なぜこの話題が出ないのかが一つずつ説明できます。

逆に言えば、この線引きが崩れる箇所が出てきた時点で10日目説は成り立ちません。記事の中でもっとも検証に使える部分なので、一覧にして並べておきます。

 

出航10日目時点で知っていることは?

まず、ロンギから得た情報はすべて手元にあります。ソエモノという存在があること、ビヨンドの血を引く王子が船内にいる可能性、そして他の王子を狙った呪いがかけられていること。

ここが二つの大きな問題の片方を形づくっています。

次に、船内のワブル王子が本物ではないという事実です。カキン語の男音と女音の使い分けから見抜いたもので、412話の段階で確定しています。

シマヌが早くから気づいていたという告白も、この延長にあります。

そして、継承戦が制約と誓約によって成り立っていること。最後の一人に絞られなければホイコーロ一族が陥落するという構図も把握しています。

この理解があるからこそ、上位王子がどう動くかを予測した話ができるわけです。

 

出航10日目時点で知らないことは?

一方で知らないのが、カチョウの死の本当の原因です。処刑によるものだと受け取っており、船を出ようとした者に呪いが働くという事実には届いていません。

ここが根拠3の中心になります。

同じく、船体を覆う巨大な念の存在も未確認です。この情報は手紙とともに届くもので、11日目以降の認識になります。

だからこそ、王子が船外へ出ている可能性を普通に検討できるわけです。

さらに、ハルケンブルグをめぐる12日目の動きも当然知りません。矢が放たれたことも、鳴動が起きたことも、特殊戒厳令が発令されることも、すべて2日先の出来事です。

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414話の会話がのんびりして見えるのは、この差によるものだと考えられます。

 

線引きが意味するものは?

こうして並べると、414話の会話は情報が半分だけ揃った状態で行われていることが分かります。

呪いの正体は掴みかけているのに、船から出ることの危険は知らない。片方の目が開いていて、もう片方が閉じている状態です。

この不均衡が、そのまま11日目以降の展開につながります。

手紙で足りない情報が埋まった瞬間、クラピカは望みが出てきたと語り、オイト王妃へ新たな許可を求めました。

何が変わったのかは、この線引きを見れば見当がつきます。

つまり一覧は、時系列を確かめるための道具であると同時に、次の展開を読むための材料でもあります。

まだ描かれていない11日目のやり取りを推し量るなら、ここが出発点になるのではないでしょうか。

 

ハンターハンター|出航10日目説への反対意見は?

考察を読むときに大事なのは、反対の見方も並べておくことです。

10日目説は筋が通っていますが、決定的な証拠があるわけではありません。実際、それぞれの根拠には別の説明が用意できます。

ここでは主な反論を三つ挙げたうえで、それでも10日目説が残る理由を確かめます。

反論を潰すためではなく、どこまでが確からしくてどこからが推測なのかをはっきりさせるための作業です。

 

単に説明を省いただけ?

もっとも単純な反論が、日付の表示を省いただけという見方です。

描くべき情報が多い回でしたから、場面ごとに時刻を添えていく余裕がなかった可能性はあります。

表示がないことは、時間が飛んでいる証明にはなりません。

同じ理屈で、鳴動への反応が描かれていないことも説明できます。

紙面の都合で省いた、あるいは次の回に回した、という読み方です。触れていないことを根拠にするのは、そもそも弱いとも言えます。

この反論は、根拠4に対してはかなり有効です。

ただし、赤ちゃんの服やカチョウの死因といった、積極的に描かれている要素までは説明できません。省略で片づけられるのは、描かれていない部分だけです。

 

赤ちゃんの服は着回しているだけ?

次に考えられるのが、服の柄をそこまで厳密に管理していないという見方です。

同じ服を別の日に着せることは現実にもよくありますし、絵の都合で使い回している可能性も否定できません。

背景の柄についても同様です。同じ号室の同じような場面であれば、背景が似るのはむしろ自然でしょう。

二つ揃ったから意図的だと言い切るのは、少し踏み込みすぎかもしれません。

この反論は根拠1を弱めますが、根拠1はもともと補助的な位置づけです。

服が違えば10日目説は崩れますが、同じでも決め手にはなりません。あくまで他の根拠を支える材料として扱うのが安全です。

 

クラピカが単に見落としただけ?

三つ目が、船外脱出の仮説をクラピカが見落としで口にしたという見方です。

人間ですから、把握していた情報を一時的に取り違えることはあり得ます。そう考えれば、12日目のままでも説明はつきます。

ただ、この反論はもっとも苦しいと筆者は考えています。

クラピカは自分の能力を過信せず、真実を早計に決めない人物として繰り返し描かれてきました。ビル本人がその性格を評しているほどです。

しかも見落とした内容が、王子の生死に直結する最重要の情報です。

護衛として動いている人物が、これを一時的に忘れて仮説を立てるとは考えにくいところです。三つの反論の中で、これだけは受け入れづらいと言えます。

 

ハンターハンター|出航10日目だと分かると何が変わるのか?

時間帯が2日ずれるだけで、いくつかの場面の意味が根本から変わります。

まず、外部への連絡手段に使える期限が変わります。

次に、クラピカが口にした船外脱出の仮説が、見落としではなく情報不足によるものだと分かります。

そしてもう一つ、11日目にクラピカがオイト王妃へ持ちかけた頼み事の中身が、まだ描かれていないという事実が浮かび上がります。

単なる読み解きの遊びではなく、これから先の展開を読むうえで効いてくる部分です。

 

船外への連絡手段がまだ余裕を持って使える?

オイト王妃は、記録を残さずに手紙を届ける手段を持っていると明かしました。

この連絡が現実味を帯びるかどうかは、船外との輸送がいつまで使えるかにかかっています。

第1層にある富裕層向けの取り寄せは、注文の締め切りが決まっていました。

指摘されているのは、通常の受付が14日目までである一方、速い便を使う場合はそれより早く締め切られるという点です。

仮にこの場面が12日目なら、選べる手段はかなり限られます。ところが10日目であれば、余裕を持って手を打てることになります。

ここから考えられるのは、クラピカがすでに何かを注文している可能性で、414話の時点で手段が残っていたのなら、読者に見えないところで先に動いていたとしても不思議はありません。

船外へ話が届く経路として、この部分は今後効いてきそうです。

 

船外へ出た可能性という仮説の意味が変わる?

414話でクラピカは、セレモニーのあとに王子が入れ替わり、船の外へ出ている可能性を検討します。

読者から見れば、これは成り立たない仮説です。継承戦が始まったあとに船を出れば命を落とすからです。

12日目だとすると、この場面はクラピカが重大な事実を見落としていることになります。

自分の能力を過信せず、真実を早計に決めない人物としては、かなり不自然な姿です。読んでいて引っかかった人も多かったはずです。

10日目だとすれば、話は変わります。船を出れば死ぬという情報は手紙で届くものですから、この時点ではまだ知りません。

知らない以上、外へ出た可能性を検討するのはむしろ正しい思考で、人物像を崩さずに読める形になります。

 

手紙を受け取ったあとの願い事はまだ描かれていない?

もう一つ浮かび上がるのが、11日目のやり取りです。

手紙を受け取ったあと、クラピカは船体を覆う念の存在を認めたうえで、逆に望みが出てきたと語り、オイト王妃へ許可を得たいことがあると切り出しています。

414話で描かれた会話には、制約と誓約の話や第5王子の私設兵を使う案が含まれていました。

これらが10日目の内容だとすると、11日目に持ちかけた頼み事は、それとは別のものだということになります。

つまり、クラピカがオイト王妃へ何を願い出たのかは、まだ描かれていません。

手紙で得た情報から何かを掴み、そこから新しい策を組み立てた可能性があり、時系列を整理すると、この空白がはっきり見えてくるわけです。

 

ハンターハンター|1014号室に集まっている顔ぶれの意味は?

時系列とは別に、この場面がなぜ長い会話になったのかを考えると、集まっている顔ぶれの特殊さに行き当たります。

護衛として動くクラピカ、母親であるオイト王妃、入れ替わりを早くから知っていたシマヌ、そしてビヨンド側から送り込まれてきたビル。

立場も目的も違う人物が、同じ部屋で情報を持ち寄っています。414話の会話量が跳ね上がったのは、この組み合わせが揃ったからだと筆者は見ています。

 

立場の違う人物が同じ卓についている?

クラピカは護衛でありながら、緋の眼を取り戻すという自分の目的も抱えています。

オイト王妃は母親として娘の安否を最優先しますが、同時に王妃という立場も使える人物です。シマヌは私設兵として長く仕えてきた側で、入れ替わりを知りながら黙っていました。

そこへビルが加わります。

ビルはビヨンドから直接送り込まれた人物であり、本来なら情報を渡す相手ではありません。

それにもかかわらず、この場でもっとも踏み込んだ提案を出しているのがビルです。

つまり1014号室は、船内で数少ない情報が集まる場所になっています。

各勢力の立場を持った人間が同じ卓についているのですから、会話が長くなるのも当然です。ここが継承戦の情報の集積点になりつつあると読み取れます。

 

ビルがビヨンドから距離を取り始めている?

414話でとくに注目されたのが、ビルの姿勢の変化です。

ビヨンドのやってきたこととこれからやろうとしていることを聞かされて、そのまま従い続けるほどの絆も使命感も持ち合わせていない、という趣旨の発言をしています。

さらにビルは、クラピカに対しても率直に踏み込みます。

初志を貫くタイプであり、それは悪役に多い性質だと言ってのける場面です。

褒めているのか警告しているのか分からない言い方ですが、ビルがクラピカを冷静に見ていることは伝わってきます。

ここから考えられるのは、ビルの目的が王子と王妃の護衛へ移りつつあるという見方です。

ただし、これがビヨンドの計算の内側にある可能性も消えていません。ビルの提案がそのまま通れば、結果としてビヨンドに有利な状況が生まれてしまうためです。

 

二つの問題が一本の線でつながっている?

会話で扱われるのは、ビヨンドの呪いと本物のワブル王子の居場所という二つの問題です。

一見すると別々の話に見えますが、どちらも第14王子を守るという一点に収束します。

呪いの発動条件が分からなければ、船内の子と船外の子のどちらが危ないのかも決まりません。

居場所が分からなければ、呪いを解く手も打てません。二つは同時に進めるしかない問題として並べられています。

そして、この二つを同時に解こうとした結果が最終ページにつながります。

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船内は自分たちで、船外は信頼できる相手に任せる。414話の会話は、その結論へ向かうための積み上げだったと読み取れます。

 

ハンターハンター|時系列を隠すことで何が生まれるのか?

もし最初から10日目と書かれていたら、読者はそこを過去の場面として処理し、そのまま読み進めたはずです。

表示を省いたからこそ、どこか噛み合わないという感覚を抱えたまま最後のページまで進むことになります。

これは推理小説で使われる仕掛けに近い構造で、414話の分かりにくさは欠点ではなく、読み終えたあとにもう一度開かせるための設計だと筆者は考えています。

 

表示があるところとないところが分かれている

414話では、前半にきちんと時刻が示されています。

示せるのに後半では示していないのですから、書き忘れとは考えにくいところです。

示す場面と示さない場面が意識的に分けられていると読めます。

この切り分けには効果があります。

前半で正確な時刻を与えられた読者は、その感覚を保ったまま後半へ進みます。

そこに表示のない場面が来れば、当然そのまま続きだと受け取ります。誤解が生まれる仕組みが、丁寧に作られているわけです。

そして誤解したまま読み進めると、いくつかの違和感が積み上がっていき、その違和感が解けるのは、読み終えて考え直したあとです。一度で理解させないことを前提にした構成になっています。

 

同じ時間を別の視点から描く手法は以前からある

こうした描き方は、414話で急に始まったものではありません。

同じ時間帯を複数の視点から描き直す手法は、これまでの長編でも繰り返し使われてきました。

ある場面で起きていたことが、別の人物の側から改めて描かれるという形です。

継承戦は同時進行で動く人物が極端に多く、この手法と相性がよくなっています。

全員を順番に追っていては話が進まないため、時間を行き来しながら描くほうが効率的です。今回だけが特別というわけではありません。

ただ、414話では表示の省略が重なりました。

手法自体は従来通りでも、目印が減ったことで難易度が上がっています。読者から解説がないと追えないという声が多く上がったのは、この積み重ねによるものでしょう。

 

読み返して初めて筋が通る作りになっている

414話でもっとも象徴的なのが、クラピカの矛盾した仮説です。

初読では単なる見落としに見えますが、時系列を組み直すと、まだ知らないから当然だという話に変わります。

同じ場面が、読み方次第でまったく違う意味を持つわけです。

こうした仕掛けは、順番どおりに並べていては作れません。

出来事をいったん時系列で組み立てたうえで、見せる順番を入れ替えているように見え、どこを先に見せ、どこを後に回すかで、読者の受け取り方を操っている形です。

そして最終ページで、緊張を高めきったところに思わぬ登場が来ます。

整理しきれない情報を抱えたまま驚きを迎える。

この体験を作るために、時系列が組み替えられているのではないでしょうか。

 

ハンターハンター|414話ラストのゴンとキルアは今いつなのか?

最終ページで描かれたゴンとキルアの姿は、いつの時点のものなのでしょうか。

クラピカの場面が出航10日目だとすると、単純に同じ日とは限りません。

二人が動き出すのは連絡が届いたあとですから、より先の時間帯を描いている可能性もあります。

船内と船外で別々に流れていた時間が、これからどう交わるのか。時系列の整理は、その見通しを立てるための土台になります。

 

連絡が届く前の姿である可能性?

最終ページの二人は、それぞれ穏やかな様子で描かれています。差し迫った状況にある人物の姿ではありません。

ここから考えられるのは、まだ何も知らされていない段階を描いているという見方です。

クラピカが信頼できる仲間がいると語った直後に二人が映る構成ですから、言葉に対する答えとして置かれた場面とも読めます。

実際に連絡が取れたかどうかとは別に、こういう相手なのだと示すための一枚という位置づけです。

この読み方を取ると、二人の時間はまだ動き出していないことになります。

連絡が届いた瞬間から船外の話が始まる、という構えです。物語としては、ここからが助走になります。

 

船内より先の時間を描いている可能性?

一方で、すでに連絡が届いたあとの姿だとも読めます。

10日目の時点で速い便がまだ使えるのなら、手配は済んでいるかもしれません。

その場合、最終ページは12日目より先の時間を映していることになります。

こう考えると、船内の緊迫した場面と船外の穏やかな場面が、まったく違う時間軸で並べられていることになります。

414話の時系列の入り組み方を考えれば、この読み方も十分あり得るところです。

どちらにしても、船外の時間がどこにあるのかはまだ確定できません。

ただ、そこを曖昧にしたまま登場させたこと自体が、次の展開への含みになっていると筆者は見ています。

 

二人の登場でタイトルの意味が二重になる?

414話のタイトルは仲間でした。

これはクラピカとオイト王妃の間に生まれた信頼を指す言葉として読めますし、同時に船外にいる二人を指す言葉としても読めます。

最終ページで二重の意味が確定する作りです。

ビルがビヨンドから離れて護衛側へ回ったことも、この題名に重なります。

立場の違う人間が同じ目的で並ぶ場面と、遠く離れていても信頼が切れていない関係。二つが同じ回に置かれているわけです。

そして、この二重構造を成立させているのが時系列の組み替えです。

10日目の会話を12日目の緊迫の後に置いたからこそ、最終ページの効果が最大になり、時系列の整理は、この構成を味わい直すための作業でもあります。

 

まとめ

今回は、「ハンターハンター王位継承戦の時系列を整理!414話クラピカだけ10日目説を徹底考察!」として記事をまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?

414話の時系列を整理すると、次のようになります。

冒頭のルズールスの部屋が12日目の14時10分、1009号室前の突入準備が同じく12日目で、突入予定は14時15分。そしてクラピカとオイト王妃の場面だけが、10日目の昼から夜にかけての時間帯だと考えられます。

10日目だと考える根拠は4つです。

  1. 赤ちゃんが412話の10日目と同じ水玉模様の服を着ていること。
  2. ロンギとの契約が前提になっており、10日目午前の講習会より後だと分かること。
  3. カチョウの死因を処刑によるものだと受け取っており、11日目早朝の手紙より前だと分かること。
  4. そして、船内で起きた鳴動にまったく触れていないことです。

このうちもっとも強いのが3つ目です。

船を出れば命を落とすという事実を知っていれば、クラピカが船外へ出た可能性を検討するはずがありません。

矛盾に見えた仮説が、時間帯を入れ替えるだけで筋の通った判断へ変わります。

一方で、反論も成り立ちます。

単に説明を省いただけ、服を着回しているだけ、クラピカが見落としただけ。

それぞれ一つの根拠は崩せますが、四つすべてを同時に説明することはできません。

だからこそ10日目説が残っています。

時系列が2日ずれると分かることで、いくつかの見え方も変わり、船外への連絡手段がまだ余裕を持って使える段階だったこと。

クラピカの仮説が見落としではなかったこと。

そして、11日目にオイト王妃へ持ちかけた頼み事の中身が、まだ描かれていないことです。

日付の表示を減らし、服や小物に手がかりを移す描き方が続く以上、これから先も読み返す作業は必要になりそうです。

船内と船外の時間がどこで交わるのか、次の話でどの時間帯から描かれるのか。

414話の時系列整理は、今後を読み解くための土台になります。

以上、「ハンターハンター王位継承戦の時系列を整理!414話クラピカだけ10日目説を徹底考察!」でした!

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